三条市の会計事務所、L&Bヨシダ税理士法人です。
三条市・見附市の確定申告・決算申告はご相談ください!
L&Bヨシダ税理士法人(三条市オフィス)
〒955-0941 新潟県三条市塚野目4-15-28
アクセス:東三条駅から車で5分
営業 時間 | 平日9:00 ~17:30 |
---|
定休日 | 土、日、祝日 |
---|
赤字決算になってしまうと不安になりますが、実は赤字だからこそ教授できるメリットもあります。
そこで今回は、赤字決算が意味することやメリット・デメリットについてお伝えいたします。
対処法もまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
赤字になる=利益が出ていないということですので、利益に対して課せられる法人税や法人事業税、法人住民税の法人税割分が発生しなくなります。
キャッシュが少ない時期に税金が抑えられるので、助かる企業も多いのではないでしょうか。
法人税が安くなるため、あえて赤字決算にする企業もあるほどです。
ただし消費税や固定資産税等、及び法人住民税の均等割は赤字でも納付義務はありますのでご注意ください。
赤字となった金額は、繰越欠損金として翌年以降に繰越せます。
たとえば1年目に10万円の赤字となった場合、その10万円を繰り越して翌年の黒字と相殺できる仕組みです。
赤字になった年度の税額だけでなく、翌年以降の税額も低額にできることになりますね。
繰越可能な最大年数は10年。
もし赤字が翌年だけで相殺できなくとも10年先まで相殺できるため、考え方次第では長期的な節税にもつながります。
中小企業に限定されますが、赤字決算になった場合、前期に納税した法人税の一部が還付されます。
還付金額=前期法人税額 ×(当期欠損金額÷前期所得金額)
で計算されます。
適用条件は以下の3点です。
実際に申請する場合は、法人税申告前に顧問税理士にお尋ねください。
赤字ですから、社内のお金が減っている状態です。
多少の赤字なら耐えられるかもしれませんが、赤字の状態が続けば倒産のリスクが高くなります。
後々のことまで考えた上で計画的に赤字決算にすることは問題ありません。
しかし計画的でない赤字は放っておくと取り返しのつかない事態を引き起こすでしょう。
金融機関から融資を受ける際に必ず決算書が見られます。倒産確率の高い相手にお金を貸すわけにはいかないためです。
ですから赤字決算である場合、決算書の数値だけで融資を断られる可能性があります。
自社資金のみで運営しているならともかく、融資に頼っている企業にとっては大打撃になることも考えられるのです。
来季以降に融資を受ける予定なら、赤字決算はできるだけ避けるべきでしょう。
材料費や人件費といった経費の削減です。
たとえば大手パンメーカーが材料費削減のため、あんぱんを5個から4個入りに変更しましたね。
原材料費が1%下がれば、経費が下がるだけでなく単純計算で利益率が1%上がることになります。
支出を抑えて利益を拡大する目的に対して最も効率的な方法と言えるでしょう。
多角的事業展開を行っている場合、赤字部門を切り離すことも検討してください。
売却または部門をなくすことで、黒字部門に注力することもできます。
利益の出ない部門に資金を出して成長させるフェーズは過ぎ去っています。
心を鬼にして事業の取捨選択を実行しましょう。
飲食店等では、客単価を向上させることで増収を狙えるでしょう。
よくある例として、セットメニューを作る、デザートメニューを作る、原価率の低いアルコールの提供を開始する等が挙げられます。
ディナーだけでなくランチを始めるのも収入を増やす手段です。
すでに受けている融資の返済条件を変更してもらいます。
毎月の返済は馬鹿にできませんから、リスケジュールだけで黒字転換できることもあるでしょう。
金融機関も貸している相手に倒産されては困るので、柔軟に対応してくれるでしょう。
赤字決算はよくない印象をもたらしがちですが、法人税が免除される等メリットもたくさんあります。
もちろん融資が受けにくくなる等のデメリットもありますので、メリットとデメリットをしっかり知ったうえで天秤にかけることが重要です。
万が一、望まず赤字決算となった場合には、記事で紹介したような取り組みを実行してください。
速やかに黒字に戻し、安定的な経営を持続させましょう。
L&Bヨシダ税理士法人(三条市オフィス)
〒955-0055
新潟県三条市塚野目4-15-28
アクセス:JR東三条駅から車で5分
TEL:0256-32-5002
新潟県三条市、見附市など